2007年04月26日

腐的感想

久々に腐った視点で、本の感想でも…

携帯のlivedoor小説で読んだ、「バロックライン」(樹月弐夜)
書籍も出てるらしいです。
それにしても、この作者の方の名前はなんて読むんでしょうね…

イギリス人で大学生のヴィクター氏が主人公です。
色んな意味で優秀なヴィクター氏は、なにやらよくわからない裏取引に関わることになります。
ウィーンでブツ(笑)を受け取ってイギリスに持って帰る、と。
しかしその取引はうまいこと進まず、物語はウィーンで繰り広げられます…

ちなみにちょっと古い時代の設定です。
20世紀初頭だそうですが、そのころの欧州文化は…う~ん、よく分かりません。
までも、とりあえず銃とかぶっ放してます。
携帯はありませんね。


ではここのあたりから本題へ…
以下ネタバレになります。

ヴィクターはウィーンで案内役の男と行動を共にします。
ハンガリー系でなんだか垢抜けた感じのイケてる色男って感じですね。
ラヨシュ氏。
場馴れした感じがめっちゃかっこいい。
自分では情報屋だと言ってますね~。
元オペラ歌手。
デキル男ですね。

そのラヨシュとヴィクターは一緒に正体不明の敵やら敵かどうか分からないやつやらと戦ったり逃げたりします。

この話の核になる部分ですけど、
ヴィクターは魔術師だったりします。

魔術師なのはいいんだけど、
ヴィクターは魔術を使ったりした時に目の色が赤くなって
化け物扱いされるのをすごく怖がっています。

なのでラヨシュにバレないように隠すんですけど…
なんだか、そのあたりでこう、胡散臭い感じだったラヨシュをヴィクターは慕っちゃってたりする感じなんですよね~。

好きなん?
とか思ったりするわけです(笑)

しかも、結局バレちゃった時に、ラヨシュは
「夕焼けの赤みたいで、きれいだった」
的なことを言うわけですね~。

それにヴィクターは
「あ―ありがと」
ですよ。

なんか、もう、2人してちょっとモジモジしちゃって読んでるほうが居たたまれないよ!!
ラヨシュ照れてるし、ヴィクターのリアクションは乙女そのものですよ!

さらにですね。最後の最後に。
ヴィクターはイギリスに帰るんですけど、ラヨシュは見送りに来てくれなかったんですよ。
んで、仕方なく自分の席に行くとですね、
「遅かったな」と言ってラヨシュが待っている、と。

俺もイギリスへ行くぜってな話ですよ。
「お前のことは結構気に入ったんだ」ですよ。
さすがにイケてる男はやることがキザです。

これは、イギリスに舞台を移してシリーズ続刊と考えていいんでしょうかね~?
だとしたら、もしかしたら、買っちゃうかもしれないです…

カッパノベルズは何冊か持ってますが、
最近よく書店で並んでるマンガ絵の表紙のヤツ。
ああいうのは敬遠してたんですよ。
ライトノベルか!!とかいってたんですよ。

でもとうとう読んでしまいましたね…
面白かったりしましたね…
続きが出たら買っちゃうでしょうね…
不純な動機で逆に申し訳ないけど買っちゃうでしょうね…

まあミステリではないですから、それでよしとしよう。
無理矢理自分を納得させます。

自分にとって本格モノのミステリは聖域ですから。
マンガ絵で飾っていいものではない!!とか思ったりして★

まあ本格は本格。
これはこれってことで(笑)

とにかく、バロックラインは腐的な意味で好きだ~という話。

この記事へのトラックバックURL

http://shizhao.mediacat-blog.jp/t6361
上の画像に書かれている文字を入力して下さい